「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」 金沢 優 (著)

学習・教養

こんにちは「れびゅー」です。


本書を読み始めてすぐの冒頭部分で「2020年に英語教育制度が大幅に変わる」という事実を恥ずかしながら初めて知りました。「ええっそうなの?!」って声に出しちゃいましたよw

学校や教育、といったモノから離れて久しいおっさんなので全然知りませんでした。で、調べてみると要綱が出て来たのでだーっと目を通しました所、お役所仕事らしい漢字だらけのPDFですが要は、「今のままの英語力じゃアカンのや」って事はよくわかります。

これ、非常に良い事ですよね。ただ、「言語活動の高度化」とか「新たな英語教育の在り方実現」とか小難しーくもっともらしーくいかにも仕事しました的にまとめられた要綱なんですよねw

ぶっちゃけ、「試験官がマックとかサブウェイのクルーで、生徒がお客。世間話や他愛の無い会話を交えて注文して商品を受け取り代金を支払う所まで全部英語でやりとり」これが出来たら合格よんくらいのアレでいいんじゃなかろうか。

書き出しから脱線してしまいました。本書のお話に戻りましょう。「これから英語を話せるようになりたい!」って方は、まず1番最初に本書を手に取る事を強く強くおすすめします。

お話としては、英語を「話す」事ができない英語教師である主人公の「桜木真穂」が「吉原龍子 英語教室」と出会い「話せる英語」を身に付けて行く物語仕立てになっているのですが、なんて言ったらいいんだろう、「英語を何故話せないのか」が本書には全部書いてあるんですよ!



すごい衝撃でした。「英語、わかるようになりたいなー」と思って自分なりに調べて、英語は音の言語であるとか、言えない事は聞き取れないとか、多少の事はわかっているつもりでしたが、しつこいようですが「英語が話せないのは何故なのか」が全部、ぜーんぶ書いてあります。

で、「じゃあどうすればいいのか」も全部書いてあります。だから、余計な回り道をする前に一等最初に本書を読んでみて欲しいのです。物語を読み進めていくうちに、龍子先生に自分が責められているんじゃないかと思える程耳の痛いお話が進んでいきます。

特にショックだったのが、「日本語に訳すな、日本語の重しを乗せるな」です。英語と日本語は違う言語であると漠然と知っていたつもりでしたが、本書を読んだおかげでその本当の意味がよくわかりました。

それと、イメージの大切さというか、イメージしないとわかんないじゃんってのが本当の意味で身になりました。本書を読んでから、いや読んでいるうちから、自分の身の回りのモノを英語で何て言うんだろう?って意識するようになって、意識するようになるとまるで知らないんですよこれが。

電子レンジが目に入って「なんて言うんだろう」って思ってもわからない。調べると「microwave oven」電子レンジのドアをパカパカしながら何度も「microwave oven」を言ってみる。アホか俺、とか思いながらwでも今これを書きながら電子レンジの方を見やると、頭の中で「microwave oven」が出てくる、ついでに口に出して言う、言える。

突然ですが僕は「my little pony」というアメリカの子供向けアニメが面白くてよく見ているのですがたしか第1話だったかな?ApplejackがTwilightと出会って「Soup’s on, everypony!」「みんなーごはんだよー」と叫ぶシーンがあります。Soup’s onを翻訳に掛けると「スープの上に、」って出てきます。これ、文字だけで日本語に訳そうと思ったら???になりますよね、でも僕は、トライアングルをガラガラ鳴らしてみんなに向かって「Soup’s on, everypony!」と呼びかけるシーンを見ているので日本語に直さなくても意味がわかります。

その場面がイメージできれば日本語に直さなくても意味がわかる、本書ではその大切さを主人公たちの織り成す物語になぞらえてわからせてくれます。

それと、僕は中学高校英語をきれいさっぱり忘れてしまっているので(もともと覚えてないと言う噂も)なまじっか日本式の英語に染まり切っていない状態で本書を読む機会にめぐりあえたのもラッキーだなと思います。とにもかくにも、本書に書かれている「やり方」を主人公と同じように練習に練習を重ねていけば、きっと英語が話せるようになるでしょう。あとはやるかやらないかだけ。おし、頑張るぞーっと。


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